善くはたらくための考察

単なるビジネススキルではなく、働くことの本質を深考することが、真の組織成長に繋がると考えます。
ここでは、長年の実務経験と、ドラッカー理論、心理学の知見を融合させた考察を定期的に発信しています。

「やる気」とはどこから生まれるのか?

「もっとやる気があれば…」「継続できる自分になりたい…」

そう思ったことはありませんか?

私たちは、やる気が続かないと「自分は意志が弱い」と責めがちですが、実はそれが人間の本質 なのです。

一橋大学の伊丹敬之名誉教授 は、「人は善なる存在だが、弱い存在でもある」とする「性弱説」を提唱しています。

つまり、「人は本来、勤勉で成長したいという欲求を持つが、同時に楽をしたい・サボりたいという本能もある」という考え方です。

では、どうすれば「弱い自分」に打ち勝ち、やる気を養い、行動力を高めることができるのか?

本記事では、その秘訣を探っていきます。

1. 「性弱説」とは?人間の本質としての弱さ

「人は本来怠け者だ」という考え方もありますが、それは極端すぎます。

「人は成長したい気持ちを持ちつつも、弱さと向き合いながら生きている」 というのが、現実に近いのではないでしょうか?

例えば、仕事や勉強において、以下のような経験はありませんか?

「最初はモチベーションが高かったのに、途中でやる気がなくなる」

「新しいことに挑戦しようと思うが、行動に移せない」

「やらなければいけないと分かっていても、つい後回しにしてしまう」

これは、「やる気」には波があり、常に高い状態を保つことは難しい ということを示しています。

2. 「やる気」はなぜ続かないのか?外発的動機と内発的動機の関係

やる気には、「外発的動機」と「内発的動機」という2つの種類があります。

外発的動機:報酬・評価・罰則などの外部要因で生じるやる気

(例:給料が上がるから頑張る、上司に怒られたくないから仕事をする)

内発的動機:自分の興味や好奇心、成長への欲求から生じるやる気

(例:好きなことだから続けられる、自分が成長できるから挑戦したい)

短期的にモチベーションを上げるのは「外発的動機」ですが、持続的なやる気につながるのは「内発的動機」です。

つまり、「やる気が続かない」原因は、外発的動機に依存しすぎているから かもしれません。

3. 弱い自分を受け入れながら、行動力を高めるための心構え

① 「やる気がなくなるのは普通」と理解する

人間の脳は、「エネルギーを温存しようとする性質」 を持っています。

そのため、やる気が続かないのは「自分がダメだから」ではなく、脳の仕組み なのです。

📌 Point

やる気が低下するのは「普通のこと」と考える

一度やる気を失っても、また取り戻せると知る

② 小さな成功体験を積み重ねる

やる気を継続させるには、「行動 → 成果 → やる気」 という流れを作ることが重要です。

例えば、運動習慣をつける場合、いきなり1時間のランニングを目標にすると続かない可能性が高いです。

しかし、「まずは5分だけ歩く」と決めれば、達成しやすくなります。

📌 Point

「できるだけ小さな目標」を設定する

「やった自分」を認め、ポジティブなフィードバックを与える

③ 環境の力を活用する

人間は意志の力だけで行動を継続するのが難しい生き物です。

そこで、「やる気を出しやすい環境を整える」 ことが効果的です。

仕事に集中しやすいデスク環境を作る

誘惑を減らす(スマホを別の部屋に置くなど)

仲間を巻き込む(定期的に進捗を報告する)

📌 Point

環境を整えることで、意志の力に頼らず行動しやすくなる!

まとめ:やる気を生み出すための第一歩

「やる気が続かないのは普通」と受け入れる

小さな成功体験を積み、行動を習慣化する

環境を整え、意志の力に頼らず行動できる仕組みを作る

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