善くはたらくための考察

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キャリアは“会社任せ”にしない|自立する働き方の思考と実践(4日目)

「自分らしい働き方がしたい」と願っているのに、

どんな仕事を選べばいいのか分からない。

周囲と比較しては、自分だけ取り残されているような気がする――。

そんなとき、何よりも大切なのが「自分の軸」を持つことです。

職場環境、評価制度、上司の方針。社会は常に変化し、他者の影響から完全に自由になることはできません。

だからこそ、自分が何を大切にして働くのかという「キャリアの軸」を持つことが、自立した働き方の土台となります。

今回は、自分の内側からキャリアの軸を言語化するための3つの思考法をお伝えします。

◆ キャリアの軸とは何か?

まずは定義を明確にしておきましょう。

「キャリアの軸」とは、簡単に言えば自分が働くうえで大切にしたい価値や基準のことです。

たとえば──

• 「社会に役立っていると実感できること」

• 「クリエイティブな仕事がしたい」

• 「家族との時間を確保できる働き方」

• 「挑戦がある環境で、自分を磨きたい」

このように軸は人それぞれ異なりますが、

一貫しているのは、「判断や行動の基準となる内的な価値」だという点です。

軸が定まっていれば、迷ったときにも「自分はどうしたいのか」を問い直すことができます。

つまりキャリアの軸は、“ぶれない自分”をつくるための支柱なのです。

◆ 自分の軸をつくる3つの思考法

ここからは、キャリアコンサルティングでも活用されている自己探索のフレームをベースに、3つのステップで解説します。

① 「過去の充実体験」から価値観を発掘する

最初におすすめするのは、「自分が夢中になった経験」や「達成感を得た瞬間」を振り返ることです。

• どんな場面で充実感を感じたか?

• そのとき、どんな役割を担っていたか?

• 何が満たされたと感じたのか?

たとえば、「文化祭で裏方として準備に没頭していた」「仲間の成功を支える役割にやりがいを感じた」といった体験は、

「貢献」「支援」「チームワーク」といった価値観を映し出しています。

🔍POINT:

充実していたときの“行動・感情・理由”を細かく分解すると、あなたの価値観が浮かび上がります。

② 「許せないこと」から逆に軸を見つける

実は、自分が「違和感を抱いたこと」や「腹が立ったこと」にも、価値観は強く表れます。

たとえば──

• 形式ばかりで中身のない会議に怒りを感じた

• 上司の理不尽な対応に納得がいかなかった

• チームの協力を軽視する態度に不快感を覚えた

こうしたネガティブな感情の裏側には、

あなたが大切にしているもの(例:誠実さ、実効性、公平性)が隠れています。

🔍POINT:

「私は何があったときに“モヤモヤする”のか?」を思い出してみましょう。

③ 「理想の働き方」を言語化する

最後に、これからどんなふうに働いていたいかをイメージすることも、軸づくりには欠かせません。

• 誰と働きたいか(例:尊敬できる仲間/顧客との信頼関係)

• どんな影響を与えたいか(例:誰かを支える/新しい価値を生み出す)

• 何に時間を使いたいか(例:挑戦/人材育成/社会課題)

こうした問いに対して、自分なりの言葉で答えることができれば、

自然と「自分のキャリアの軸」は形になっていきます。

◆ 軸がある人は、判断にブレがない

日々の仕事のなかで、誰でも迷う瞬間はあります。

「この仕事、本当に自分がやるべきだろうか?」

「転職したほうがいいか? 今のままでいいのか?」

そんなとき、キャリアの軸がある人は、判断を「外的な要因」ではなく「内的な価値基準」に照らして行うことができます。

軸は、自己理解と行動の“架け橋”です。

明確な軸があれば、たとえ困難に直面しても、「自分が大切にしたいこと」に立ち戻ることができます。

◆ 軸は変わってもいい。だからこそ、言葉にする

最後に一つお伝えしておきたいのは、

キャリアの軸は一生変わらない“絶対的な信念”である必要はない、ということです。

年齢、経験、ライフイベントによって、人の価値観は変化します。

大切なのは、そのときどきで「今の自分は何を大切にしているか?」を問い続ける姿勢です。

言語化できるものは、選べる。

選べるものは、自分で決められる。

このプロセスを繰り返すことで、あなたのキャリアは“会社任せ”ではなく、

自分の手でつくり上げるものになっていきます。

◆ 次回予告

5日目では、「変化にしなやかに適応しながら前進するための“自己変革力”」をテーマにお届けします。

変化が当たり前の時代を生き抜く、柔軟な思考と行動の習慣とは?

▶ 自分を支えるのは、自分が選んだ言葉。

キャリアに迷うのは当然。

でも、「自分の言葉」で考えられる人は、前に進める。

それが、自立した働き方の第一歩です。

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