【天職を見つける】仕事で輝く自分をデザイン
6日間で養う「気づく力」~自分らしく善く働くための自己発見の旅~
最終回:仕事を通じた自己実現に気づく~天職を見つけ、輝く自分をデザイン~
皆さん、こんにちは。坂本です。
「気づく力」を養う6日間の旅も、いよいよ最終回を迎えました。
この旅では、
- 第1回で「自己の感情・思考」に気づき、心のモヤモヤを解消する一歩を踏み出しました。
- 第2回では「自分の価値観・強み」を発見し、人生の羅針盤を手にしました。
- 第3回では「無意識のバイアス」に気づき、思考の偏りから解放される術を学びました。
- 第4回では「他者の視点・ニーズ」に気づき、共感力を高め、人間関係を深めました。
- そして昨日、第5回では「社会・環境の変化」の兆候に気づき、未来を読み解く視点を養いました。
これらはすべて、皆さんが自分らしく、そして「善く働く」ための非常に重要な「気づき」のプロセスです。しかし、これらの気づきは、バラバラでは真の力を発揮しません。今日の最終回では、これらすべての「気づき」を統合し、皆さんが「仕事を通じた自己実現」へと繋げていくためのヒントとワークをお届けします。
「仕事を通して何を為し得たいのか?」「どのように社会に貢献したいのか?」「自分らしく輝くためには、何をすれば良いのか?」
こうした問いは、私たちキャリアの専門家だけでなく、多くのビジネスパーソンが一生涯にわたって問い続けるテーマです。私自身、長年リーダーシップ研修やコーチングを通じて、多くの人が「天職」や「働きがい」を求めていることを強く感じています。
私が若かりし頃、ウォルマートの創業者であるサム・ウォルトン氏の言葉に触れる機会がありました。彼はこう言っています。「『天職発想』を持て。これは、自分の仕事を、単なる収入を得る手段ではなく、人生を賭けるに値する使命として捉えることだ。」この言葉は、当時の私にとって非常に大きな示唆を与え、私のキャリア観の基盤の一つとなりました。
ピーター・ドラッカーもまた、人が働くことの究極の目的は「貢献」を通じて自己を実現することだと示唆しています。サム・ウォルトン氏の「天職発想」も、ドラッカーの「貢献の精神」も、根底には共通の「自分らしい輝き」があります。
今日の記事で、皆さんがこれまでの気づきを活かし、サム・ウォルトン氏の言葉の真意を噛み締めながら、自分らしいキャリアパスを描き、働きがいを高めるための具体的な行動計画を立てるお手伝いができれば幸いです。
1. 「仕事を通じた自己実現」とは?~あなたの本音と天職の接点~
「自己実現」というと、漠然としていて壮大な目標のように感じるかもしれません。しかし、それは決して遠い夢ではありません。私が考える「仕事を通じた自己実現」とは、以下の3つの要素が重なり合う領域で、皆さんが最大限に力を発発揮し、充実感を得られる状態を指します。
- 自分の価値観が満たされていること:
- 第2回で発見した「自分にとって本当に大切なこと」が、仕事の内容や働き方を通じて満たされている状態。
- (例:成長、貢献、自由、安定、人間関係、創造性など)
- 自分の強みが最大限に活かされていること:
- 第2回で認識した「自然と得意なこと」「やっていると楽しいこと」が、仕事で存分に発揮されている状態。
- (例:分析力、コミュニケーション力、問題解決力、企画力、実行力など)
- 社会や他者のニーズに貢献できていること:
- 第4回、第5回で学んだ「他者のニーズ」や「社会の変化」に対して、自分の仕事を通じて何らかの価値を提供できているという実感。
- (例:顧客の課題解決、チームの目標達成、社会課題への取り組みなど)
この3つの要素が重なる場所こそが、皆さんの「天職」や「働きがい」が見つかるヒントであり、自己実現の領域です。サム・ウォルトン氏が言う「天職発想」とは、まさにこの重なりを追求し、自分の仕事に情熱と使命感を見出すことです。
しかし、多くの人は、この3つの要素が「建前」や「こうあるべき」という固定観念に縛られ、本当の「本音」のニーズや強みを見過ごしていることがあります。例えば、「安定した会社にいることが良いことだ」という建前ばかりを追うと、内なる「挑戦したい」という本音の価値観を見過ごし、満たされない状態になることがあります。自分の「建前」と「本音」に気づくことが、自己実現への重要な第一歩となるのです。
2. これまでの「気づき」を統合するフレームワーク
これまで学んできた「気づく力」を統合し、仕事を通じた自己実現を具体的に考えるためのフレームワークを提示します。
2.1. 統合フレームワーク:「気づき」の交差点
- 自己への気づき(内省):
- 感情・思考: 仕事でどんな時に喜び、どんな時に不満を感じるか? その感情の背景にある思考は?(第1回)
- 価値観: 何が満たされると、仕事に意味を感じるか?(第2回)
- 強み: どんな時に、楽に高いパフォーマンスが出せるか?人から褒められることは?(第2回)
- 他者・社会への気づき(外向):
- 他者のニーズ: 顧客や同僚、上司は本当に何を求めているのか?言葉の裏側にある本音は?(第4回)
- 社会の変化: 業界や社会のトレンド、新しい技術、人々の価値観の変化は?その裏にある意図やニーズは?(第5回)
これらの「気づき」の交差点に、皆さんの「仕事を通じた自己実現」のヒントが隠されています。
「自分の強み(例えば、『人前で話すこと』)が、自分の価値観(例えば、『他者の成長支援』)と結びつき、社会のニーズ(例えば、『リーダー育成のニーズ』)に応えること」が、「天職」となるかもしれません。
ドラッカーは、「いかに貢献できるか」を問うことが重要だと述べました。この問いに答えるためには、自己の強み、価値観、そして社会のニーズへの深い気づきが不可欠です。それはまさに、サム・ウォルトン氏が提唱した「天職発想」そのものと言えるでしょう。
3. 今日からできる!あなたの「仕事を通じた自己実現」をデザインするワーク
それでは、これまでの学びの集大成として、皆さんの「仕事を通じた自己実現」を具体的にデザインするためのワークを試してみましょう。これは、皆さんの行動を明確にするための「行動宣言」に繋がります。
ワーク:あなたの「自己実現マップ」を描き、第一歩を踏み出す
このワークでは、これまでの「気づき」を視覚化し、具体的な行動へと落とし込みます。
- 【STEP 1】紙の中心に「私」と書き、周囲にこれまでの連載で気づいたキーワードを書き出す。
- 例:
- (感情)「イライラの原因は完璧主義な自分」
- (思考)「ポジティブな側面を見がち」
- (価値観)「成長」「貢献」「自由」
- (強み)「問題解決力」「傾聴力」「企画力」
- (無意識バイアス)「確証バイアスに注意」
- (他者ニーズ)「部下は承認を求めている」
- (社会変化)「AI化で創造性が重要に」
- (仕事のモヤモヤ)「今の業務に飽きている」
- 特に、あなたの「本音」と感じるキーワードには〇をつけてみましょう。
- 例:
- 【STEP 2】これらのキーワードの中から、「仕事を通じて実現したいこと」に繋がりそうなものを3つ選び、その繋がりを線で結んでみる。
- 例えば、「強み(企画力)」×「価値観(創造性)」×「社会変化(DX推進ニーズ)」のように、キーワード同士を繋げ、どんな「仕事」や「プロジェクト」が生まれそうかイメージしてみましょう。
- この際、「建前」や「こうあるべき」という固定観念は一旦横に置き、「もし何でもできるとしたら」という視点で自由に発想を広げてください。
- 【STEP 3】具体的な「自己実現イメージ」を言語化する。
- STEP 2で繋げたキーワードから、「私は〇〇の強みを活かし、〇〇の価値観を満たしながら、〇〇のニーズに貢献する仕事を通じて、〇〇な自分を実現したい」といった形で、できるだけ具体的に書き出してみましょう。
- (例:「私は、私の『企画力』と『問題解決力』を活かし、『創造性』と『社会貢献』という価値観を満たしながら、増加する『環境問題への意識』というニーズに応えるべく、持続可能な社会を実現する新しいビジネスモデルを企画し、推進する自分を実現したい。」)
- 【STEP 4】その「自己実現イメージ」に向かうための「最初の一歩」を具体的に宣言する(行動宣言)。
- 明日からできる、小さくても具体的な行動を一つ書き出します。
- 「誰に」「何を」「いつまでに」など、5W1Hを意識すると良いでしょう。
- (例:
- 「関連書籍を1冊読む」
- 「その分野に詳しい人にランチミーティングを申し込む」
- 「会社で関連部署のプロジェクトがないか情報収集する」
- 「自分のスキルを活かせるボランティア活動を探す」)
このワークを通じて、皆さんは、これまでの漠然とした感情や思考から、具体的な「自己実現の目標」へと繋がり、そしてその目標に向けた最初の一歩を踏み出すための道筋を明確にできるはずです。
おわりに:あなたは、あなたの人生の「創造者」
6日間にわたる「気づく力」を養う旅、お疲れ様でした。
今日の記事では、これまでのすべての気づきを統合し、皆さんが「仕事を通じた自己実現」をデザインするためのヒントとワークをお伝えしました。
サム・ウォルトン氏の「天職発想を持て」という言葉は、仕事は単なる労働ではなく、情熱と使命感を注ぐべき「人生そのもの」であるというメッセージを私たちに投げかけています。私がお伝えしているリーダーシップやコーチングの本質も、この「自己実現」にあります。ドラッカーが言うように、自己を知り、強みを活かし、貢献すること。それは、他者に「貢献」するリーダーシップの源泉であり、私たち自身の「善く働く」喜びそのものです。
「気づく力」は、一度身につけたら終わりではありません。日々の生活の中で意識的に使い続けることで、さらに磨かれ、皆さんの人生をより深く、より豊かにしてくれるでしょう。
あなたは、あなたの人生の「創造者」です。この6日間で得た「気づく力」を羅針盤に、ぜひ、あなたらしい最高の未来をデザインしてください。私は、皆さんのその旅路を、心から応援し続けます。
この連載が、皆さんのキャリアと人生の新たな一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。








