善くはたらくための考察

単なるビジネススキルではなく、働くことの本質を深考することが、真の組織成長に繋がると考えます。
ここでは、長年の実務経験と、ドラッカー理論、心理学の知見を融合させた考察を定期的に発信しています。

「KKD」に頼る時代は終わった? いま求められる決断力とは

かつて、製造業や営業の現場では、「KKD」という言葉がよく使われていました。

「勘と経験と度胸」
「気合と根性と努力」

「昔、上司や先輩に言われたことがある!」と懐かしく思う方もいるかもしれませんね。
確かに、KKDは現場での直感的な判断力を養う要素ではありました。

しかし、現代のビジネス環境では、「KKDだけで決断する」ことは通用しなくなっています。
データ分析が進化し、ロジカルシンキングが求められる今、
決断の質を高めるためには、経験学習と論理思考を組み合わせることが不可欠です。

では、「経験学習」と「考え抜く力」をどう身につけ、活用すればよいのでしょうか?
本記事では、決断力を鍛えるための具体的な方法 を解説します!

1. KKDが通用しなくなった理由と、いま求められる決断のスタイル

かつては、現場で経験を積んだベテランが、「長年のカン」 で素早く判断を下していました。
しかし、現在のビジネス環境は「変化のスピードが速く、複雑な要素が絡み合う」 状況にあります。

📌 KKDが通用しない3つの理由

データ活用が進み、直感だけでは最適解が導きにくい
グローバル化・デジタル化により、多様な視点が必要
根拠のない決断は、チームの納得感や再現性に欠ける

現代の決断には、**経験に裏打ちされた「学習」と、論理的な思考プロセス」が求められるのです。

では、具体的にどのように「経験学習」と「考え抜く力」を鍛えていけばよいのでしょうか?

2. 経験学習とは何か? その重要性とメリット

「経験学習」とは、単に経験を積むことではなく、経験から学びを得るプロセス を指します。
これは、米国の教育学者デービッド・コルブによって提唱された「経験学習モデル」に基づいています。

📌 経験学習サイクル(Kolb’s Experiential Learning Cycle)

具体的経験(Concrete Experience) → 実際に何かを体験する
振り返り(Reflective Observation) → 体験を振り返り、気づきを得る
抽象的概念化(Abstract Conceptualization) → 気づきを理論化する
実践(Active Experimentation) → 学びを活かし、新たな行動を起こす

このサイクルを意識すると、ただ漫然と経験を積むのではなく、
「経験を活かして成長する力」 が身につきます。

3. 「考え抜く力」とは? 論理的思考が決断力を高める理由

「考え抜く力」とは、
物事を多角的に分析し、適切な結論を導き出す力
思考の流れを明確にし、他者に納得感を持って伝える力

を指します。

この力を鍛えるために、以下の思考法を活用するのが効果的です。

📌 考え抜くための2つの思考法

ロジカルシンキング(論理的思考)

物事を因果関係で整理し、矛盾のない結論を導き出すスキル。
Why(なぜ?)を繰り返し、本質を突き止める
MECE(漏れなくダブりなく)整理し、筋道を立てる

クリティカルシンキング(批判的思考)

情報を鵜呑みにせず、客観的な視点で判断するスキル。
「本当にそうか?」と疑問を持ち、複数の視点から考える
バイアス(思い込み)を排除し、データや事実を重視する

これらの思考法を身につけることで、より精度の高い決断 ができるようになります。

4. 「考え抜く力」を高める実践方法

📌 方法①:意思決定の際に「なぜ?」を3回繰り返す

✅ 「なぜこの選択をするのか?」
✅ 「その理由の根拠は何か?」
✅ 「本当にそれが最善なのか?」

このプロセスを習慣化することで、思考の深さが増します。

📌 方法②:「フェルミ推定」で思考力を鍛える

フェルミ推定とは、限られた情報から論理的に数値を見積もる思考トレーニング です。

例題:「日本にコンビニはいくつあるか?」

日本の人口は約1億2,000万人

1万人に1店舗あると仮定すると…

全国で約12,000店舗と推測できる

💡 「完璧なデータがなくても、論理的に考え抜く」トレーニングになる!

📌 方法③:「決断ログ」をつける

日々の意思決定を記録し、「どう判断し、結果どうなったか?」 を振り返る習慣をつける。

成功した決断のパターンを知る
ミスの原因を分析し、次に活かす

この積み重ねが、「経験学習 × 論理的思考」 を強化する最良の方法です!

まとめ:経験学習×論理思考で「考え抜く力」を鍛えよう!

KKD(勘・経験・度胸)に頼る時代は終わった
決断の精度を高めるには、経験学習と論理思考の掛け算が必要
「経験学習サイクル」を意識し、経験を成長につなげる
「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」を駆使し、考え抜く力を鍛える
「なぜ?」を繰り返し、決断の質を向上させる

💡 「決断力=経験学習 × 考え抜く力」

これからの時代、決断の質が成功を左右します。
「なんとなく」ではなく、「納得感のある決断」を習慣化していきましょう!

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