理想の自分に近づく!「ありたい姿」を描くビジョンの力
自分の「ありたい姿」を描く力:ビジョンを掲げることの重要性
こんにちは、坂本です。皆さんのキャリアと組織の成長を応援しています。
皆さんは、ご自身の「ビジョン」について考えたことはありますか? ビジョンと聞くと、なんだか壮大で、手の届かない遠い目標のように感じるかもしれません。「世界を変える」「業界のトップになる」といった、会社やチームのビジョンを思い浮かべる方もいるでしょう。
でも、今日お話ししたいのは、そうした大きなビジョンだけではありません。もっと身近で、もっと大切な、「自分がどうありたいか」という個人的なビジョンについてです。
「ビジョナリー・カンパニー」の著者であるジェームズ・C・コリンズは、「真のビジョンとは、単なる目標ではなく、人々を鼓舞し、団結させる共有の夢である」と述べています。これは組織だけでなく、私たちの人生にも当てはまります。自分の人生を能動的に、主体的に生きるためには、まず自分自身を鼓舞し、突き動かす「夢」が必要なのです。
さあ、今日は「自分のありたい姿」という個人的なビジョンをどうやって見つけ、育てていけばいいのか。その具体的な方法を一緒に探っていきましょう。
なぜ「個人的なビジョン」が人生に不可欠なのか?
以前、お客様からお教えいただいた「迷子の法則」というお話が、私は非常に心に残っています。
迷子は、①どこにむかっていけばいいのか、②どこからきたのか、③自分は今どこに居るのか、この3点が不明確なので迷子になる
この法則は、まさにキャリアや人生の「迷子」状態を完璧に言い表しています。多くの人が、この3つのポイントが曖昧なまま、日々を過ごしてしまいがちです。目の前の仕事をこなし、プライベートを楽しみ、気がつけば一年が終わっていた、なんて経験はありませんか? それはまるで、目的地を決めずに航海に出る船のようです。風まかせ、波まかせでは、たどり着きたい場所になかなか到達できませんよね。個人的なビジョンを持つことは、その航海の「目的地」を決めることに他なりません。ビジョンが明確であればあるほど、日々の選択や行動に迷いがなくなり、人生の舵取りがずっとスムーズになります。
「目的地のない旅」がもたらすもの
目的地のない旅は、一見自由で気楽に見えますが、長期的に見ると大きなデメリットがあります。例えば、私たちは日々の仕事や人間関係で、無意識のうちに「他者軸」で行動してしまいがちです。上司に評価されたい、周りの期待に応えたい、世間から見て立派な人だと思われたい…。これらは悪いことばかりではありませんが、それが唯一の行動指針になってしまうと、いつの間にか「自分が本当にやりたいこと」や「なりたい自分」から遠ざかってしまいます。ピーター・ドラッカーは、著書の中で「自らの人生の方向を自分自身で決めること」の重要性を説いています。他人の期待に応えるばかりで、自分自身のビジョンがない人生は、たとえ成功したとしても、どこか満たされない気持ちを抱えることになりかねません。これはまさに、「迷子の法則」の「どこにむかっていけばいいのか」が不明確な状態です。
ビジョンはモチベーションの源泉
明確なビジョンは、あなた自身のモチベーションを根本から高めます。考えてみてください。ただ与えられた仕事をこなすのと、「この仕事は、将来のこんな自分に繋がっている」と明確に分かっているのとでは、どちらがやる気が出ますか? もちろん後者ですよね。ビジョンは、日々の地道な努力に意味を与え、困難な状況に直面しても踏ん張る力をくれます。それはまるで、遠い山頂に輝く美しい景色を想像しながら、一歩一歩険しい道を登るようなものです。ビジョンという目的地がなければ、途中で心が折れてしまうかもしれません。
ドラッカーが説く「貢献」とビジョン
マネジメントの父、ピーター・ドラッカーは、「自らがどう貢献できるかを考えることが、自らの能力と可能性を開発し、目標達成に導く」と述べています。個人的なビジョンは、この「貢献」と深く結びついています。「自分がどうありたいか」を考えるとき、それは必ず「自分は社会や他者にどう貢献したいか」という問いと繋がります。たとえば、「誰かの心の支えになりたい」というビジョンは、傾聴のスキルを磨く動機となり、「テクノロジーで人々の生活を便利にしたい」というビジョンは、プログラミングの学習を後押しします。自分のビジョンが他者への貢献と結びつくとき、それは単なる個人的な夢を超えて、より大きな力となってあなたを突き動かすのです。
あなたの「ありたい姿」はどこに?ビジョンを見つけるためのヒント
では、具体的に「自分のありたい姿」を見つけるにはどうすればいいのでしょうか? 答えは、あなた自身の内側にあります。羅針盤が北を指すように、あなたのビジョンもすでにあなたの中に眠っているのです。ただ、忙しい日常の中で、その声に耳を傾ける時間がなかっただけかもしれません。さあ、一緒に自分自身の心の声を聞いてみましょう。
過去の「喜び」と「誇り」を振り返る
あなたのビジョンを見つける最初のヒントは、過去の経験の中に隠されています。少し時間を取って、これまでの人生を振り返ってみてください。これは、「迷子の法則」の「どこからきたのか」を明確にするプロセスでもあります。
- どんな時に、心から「楽しい!」「嬉しい!」と感じましたか?
- どんな時に、「自分って、けっこうやるじゃん!」と誇らしく思いましたか?
- どんな時に、誰かに「ありがとう」と心から感謝されましたか?
これらの経験の中に、あなたが本当に価値を置いていることや、強み、そして喜びの源が隠されています。例えば、子どもの頃に友人の悩みを真剣に聞いてあげた経験が、将来「人の心の支えになる」というビジョンに繋がるかもしれません。過去の出来事から、あなたの「ありたい姿」を構成する要素を掘り起こしてみましょう。
ワクワクする未来を想像する「理想の一日」ワーク
次に、未来の「ありたい姿」を具体的にイメージするワークをご紹介します。
ワークの進め方:
- 静かな場所で一人になり、目を閉じてみましょう。
- 「もし、あなたの理想がすべて叶ったとしたら、1年後、5年後、10年後のあなたは、どんな一日を過ごしていますか?」と自分に問いかけます。
- 朝起きてから夜寝るまで、具体的な情景をできるだけ詳細に想像してください。
- どんな場所で、誰と過ごしていますか?
- どんな仕事をしていますか?どんな人に感謝されていますか?
- どんな表情をしていますか?どんな感情を抱いていますか?
- どんなスキルを身につけていますか?
このワークは、あなたの潜在意識に語りかけ、まだ気づいていなかった「ありたい姿」を浮き彫りにしてくれます。想像するだけでワクワクするような、心躍るビジョンを描くことがポイントです。
「死の床」から人生を振り返る:究極の逆算思考
少し哲学的な話になりますが、ビジョンを見つけるための強力な思考法に「死の床から人生を振り返る」というものがあります。これもドラッカーが提唱した、人生の目的を明確にするための有名な問いかけです。
ワークの進め方:
- あなたが人生の最期を迎え、ベッドに横たわっていると想像してください。
- 「私の人生は、どういう点で人々に貢献できただろうか?」
- 「私は、どんな自分になれただろうか?」
この問いかけは、あなたの人生で本当に大切なものは何かを浮き彫りにしてくれます。お金や地位、名声といった短期的な目標ではなく、より本質的な価値観に基づいたビジョンが見えてくるはずです。
ビジョンを言語化し、人に語ることの力
ビジョンは、頭の中でぼんやりと描いているだけでは十分ではありません。それを「言語化」し、さらに「人に語る」ことで、その力は飛躍的に高まります。心理学では、目標を言葉にすることで、脳がそれを達成するための行動を無意識に探し始めることが分かっています。
ビジョンを「言葉」にする魔法
ビジョンを言語化するときは、できるだけ具体的で、自分の感情が動くような言葉を選びましょう。「成功したい」ではなく、「〇〇というサービスを通じて、多くの人を笑顔にしたい」といったように、なぜそうしたいのかという理由を付け加えるのがポイントです。そうすることで、それは単なる目標ではなく、あなたの人生を突き動かす「ストーリー」になります。
人に語ることで、ビジョンは「現実」になる
ビジョンを人に語ることは、最初は少し恥ずかしいかもしれません。しかし、語ることで三つのメリットがあります。一つ目は、自分のビジョンがより明確になること。誰かに説明しようとすると、自分の考えが整理されます。
二つ目は、宣言効果。公にすることで、「言ったからにはやらなければ」という気持ちが芽生え、自分を鼓舞することができます。
そして三つ目は、応援してくれる仲間が増えること。あなたのビジョンに共感し、手伝ってくれる人が現れるかもしれません。

まとめ:ビジョンは「自分を信じる力」
いかがでしたでしょうか? リーダーシップの第一歩である「個人的なビジョン」は、一部の特別な人だけのものではなく、誰もが持ち、育てることができるものです。
自分の「ありたい姿」を明確にし、それを言葉にすることで、あなたの人生の羅針盤はより強力に、そして正確に動き始めます。ビジョンは、あなたが自分自身の人生のリーダーとして、どんな未来を創造したいのかを教えてくれる地図のようなものです。
「迷子の法則」で言う「どこにむかっていけばいいのか」は、まさにこのビジョンを明確にすることで解決できます。そして、ビジョンを明確にする力は、「自分を信じる力」と直結しています。「私にはできる」「私はこうなりたい」と心から信じることで、あなたの人生は動き始めます。さあ、今すぐペンと紙を持って、あなたの心の中に眠る「ありたい姿」を探しに出かけてみましょう。あなたの未来は、あなたが描くビジョンによって、限りなく広がっていくのです。








