善くはたらくための考察

単なるビジネススキルではなく、働くことの本質を深考することが、真の組織成長に繋がると考えます。
ここでは、長年の実務経験と、ドラッカー理論、心理学の知見を融合させた考察を定期的に発信しています。

「いいチーム」を創るあなたへ~未来を共にする、行動へのエール~【最終回】

皆さん、おはようございます!坂本です。

今回の連載も、いよいよ最終回を迎えました。

この2週間にわたり、「いいチーム」を築き、育み、そして未来へと進化させていくための様々なテーマを、私の経験と共にお伝えしてきました。

  • 土台づくり:明確なビジョンとミッション、信頼関係の構築、心理的安全性。
  • 実践力:ワクワクする目標設定、質の高いコミュニケーション、明確な役割分担。
  • 成長加速:ポジティブな文化醸成、変化への適応力、効果的な評価とフィードバック。
  • 未来志向:次世代リーダー育成、ウェルビーイング経営、多様性の活用、エンゲージメント向上、そして自己変革サイクル。

これらのテーマは、どれも一つひとつが奥深く、すぐに完璧に実践できるものではないかもしれません。しかし、私がこの連載を通して最もお伝えしたかったのは、「いいチームは、一部の天才や特別な環境だけで生まれるものではなく、日々の『意図的な努力』と『学び』によって、どんな中小企業でも築き、育てていける」ということです。

そして、その中心にあるのは、「働く一人ひとりを大切にする」という、人間としての温かい視点です。

「いいチーム」を創る旅は、常に現在進行形

私たちは皆、完璧ではありません。私もそうです。

組織もまた、生き物と同じで、常に変化し、成長し続ける必要があります。

「いいチーム」を創る旅は、「これで完成」というゴールがない、常に現在進行形のプロセスです。

  • 時には、予期せぬ困難に直面することもあるでしょう。
  • 時には、メンバーとの意見の衝突に悩むこともあるかもしれません。
  • 時には、努力がすぐに成果に結びつかず、心が折れそうになることもあるでしょう。

しかし、そこで立ち止まらず、「なぜだろう?」「どうすればもっと良くなるだろう?」と問い続け、学び、そして行動すること。この繰り返しこそが、「いいチーム」をさらに強く、しなやかにしていく原動力となります。

この連載で学んだ知識やフレームワークは、あくまでそのための「道具」に過ぎません。大切なのは、それらの道具を使いこなし、「貴社らしい」「貴社の社員が心から誇れる」チームを、貴方自身の情熱と行動で創り上げていくことです。

未来を共に創る、あなたへの3つのエール

最後に、未来を共にする中小企業の経営者の皆様、リーダーの皆様、そして働く全ての皆様へ、私の心からのエールを送りたいと思います。

エール1:まずは「小さく」行動を起こそう!

完璧を求めすぎないでください。大きな変革を一気に実現しようとすると、かえって疲弊してしまいます。

今回の連載でご紹介した「いいチーム」を創るためのヒントの中から、「これなら今日からでもできる」「この一つだけは試してみよう」と思えるものを、まずは「小さく」始めてみてください。

例えば、

  • 今日の朝礼で、一言だけポジティブな声かけを増やす。
  • 週に一度、メンバーに「困っていることはない?」と声をかける。
  • 小さな業務改善のアイデアを、試しにチームで共有してみる。
  • 誰かの頑張りを具体的に称賛する「サンクスカード」を始めてみる。

小さな一歩が、やがて大きな変化の波を生み出します。そして、その小さな成功体験が、次の一歩を踏み出す勇気を与えてくれるはずです。

エール2:「対話」を諦めないで!

チームを強くする最も強力な力は、「対話」です。

意見の相違があっても、理解し合えなくても、「相手を理解しよう」と努める対話を諦めないでください。

  • 相手の話に耳を傾け、背景にある感情や意図を想像する「傾聴の姿勢」。
  • 自分の考えを正直に、しかし相手を尊重する言葉で伝える「建設的なコミュニケーション」。
  • 時には、相手の言葉の裏にある「言いたいけど言えない本音」を引き出す「問いかけの力」。

対話を通じて、お互いの信頼関係は深まり、課題は共有され、そして新たな解決策が生まれます。人間関係の複雑さに臆することなく、「対話」の力を信じてください。

エール3:あなた自身を大切に!

「いいチーム」を創るためには、経営者やリーダーであるあなた自身のエネルギーが必要です。

しかし、あなたは一人ではありません。そして、あなたは「不完全で弱い人間」であることを恐れる必要はありません。

時には立ち止まり、自分自身の心と体をケアする時間も大切にしてください。

  • 信頼できる人に相談する。
  • 自分の好きなことに時間を使う。
  • 十分な休息を取る。
  • そして、あなた自身の「頑張り」を、あなた自身が認め、労ってあげること。

あなた自身が満たされているからこそ、チームを照らす光となれるのです。あなたのウェルビーイングも、チームのウェルビーイングに直結します。

結びに:未来を共に創りましょう

今回の連載が、貴社の「いいチーム」を創る旅において、少しでも皆様の力になれたのであれば、これ以上の喜びはありません。

これからも、変化の激しい時代の中で、一所懸命に事業を営む中小企業の皆様、そしてそこで働く一人ひとりの皆さんが、「自分らしく、心豊かに、働きがいを持って」活躍できる社会を創るため、微力ながら全力を尽くしてまいります。

「いいチーム」を創る、あなたの挑戦を心から応援しています。

そして、いつかどこかで、あなたの「いいチーム」の素晴らしい物語を直接お聞かせいただける日を楽しみにしています。

2週間にわたり、お読みいただき本当にありがとうございました!

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