卒業!「できない自分」人生を語る言葉の力
「できない自分」はもう卒業!人生の「勝ち筋」を語る力
こんにちは、坂本です。皆さんのキャリアと組織の成長を応援しています。
この連載ではこれまで、自分の「人生脚本」に気づき、過去の感情を癒し、そして「強み」という宝物を発見する旅を続けてきました。羅針盤の向きも定まり、航海の準備は万端です。
しかし、羅針盤が指し示すだけの未来は、まだ「可能性」にすぎません。
その可能性を現実の「勝ち筋」にするために、私たちは「航海図」を言葉で描き、周囲に力強く語りかける必要があります。
今回のテーマは、人生脚本を書き換えるための最強のツール、「言葉の力」です。
今回は、NLP(神経言語プログラミング)のテクニックを使い、自分自身と未来を力強く語り、周囲を味方につけ、人生の「勝ち筋」を現実のものとして引き寄せる方法について、お話しします。
1. なぜ「言葉の力」が未来を創るのか?
私たちの思考は言葉で形作られ、その言葉が行動を決め、行動が人生を創ります。つまり、あなたが普段使っている言葉こそが、あなたの「人生脚本」そのものなのです。
無意識の「ネガティブなつぶやき」を断ち切る
私たちは、無意識のうちに「私には無理だ」「どうせうまくいかない」といったネガティブな言葉を心の中で繰り返しています。これを心理学では「内部対話」と呼びます。この内部対話は、まるで自分を縛りつける呪文のように、あなたの行動を制限し、新しい人生脚本を書くことを妨げます。
しかし、この内部対話は意識的に変えることができます。ネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換えるだけで、あなたのセルフイメージは変わり、行動も変わり、未来は少しずつ変わり始めます。これは、新しい人生脚本を書き込むための最初のステップです。
感情は言葉で「感染」する
言葉には、感情を伝える力があります。あなたがネガティブな言葉を発すれば、その場の空気は重くなり、周囲の人々も不安を感じ始めます。逆に、あなたがポジティブで希望に満ちた言葉を発すれば、周囲は活気づき、あなたの未来を応援してくれる人が現れます。
言葉は、単なる情報の伝達ツールではありません。それは、あなたの感情やエネルギーを周囲に「感染」させ、協力を促すための強力な武器なのです。人生の「勝ち筋」は、一人ではなく、仲間と共に創り上げるものです。
「人生の勝ち筋」を言語化する勇気
どれほど素晴らしい未来を頭の中で思い描いても、それを言葉にして語らなければ、それはただの夢物語で終わってしまいます。自分自身に、そして周囲に、あなたの「人生の勝ち筋」を力強く語る勇気を持つこと。この一歩が、あなたの理想の未来を現実のものとして引き寄せる第一歩となります。
2. 相手を味方につける「共感の魔法」
人生の「勝ち筋」を語る上で不可欠なのが、周囲の人々の協力を得ることです。デール・カーネギーは著書『人を動かす』の中で、「人を動かす唯一の方法は、相手が『これをやりたい』と思わせるように仕向けることだ」と述べています。そのための鍵となるのが、NLPの「共感の魔法」です。
NLPの「ペーシング&リーディング」とは?
NLPには「ペーシング&リーディング」というテクニックがあります。
- ペーシング(Pacing): 相手の呼吸、声のトーン、話す速さ、身振り手振りなどを、意識的に合わせること。
- リーディング(Leading): ペーシングによって信頼関係(ラポール)が築けた後、自分の方向へと会話を優しく導くこと。
これは、相手の「ペース」に合わせることで、まるで同じ波長に乗っているかのような感覚を生み出し、「この人は私のことを理解してくれる」という深い信頼関係を築くための技術です。
信頼関係を築く「3つの黄金律」
『人を動かす』の教えは、この「共感」の力をさらに高めてくれます。
1. 誠実な関心を示す: 相手の話に心から耳を傾け、質問をすることで、相手は「自分は尊重されている」と感じます。
2. 笑顔を絶やさない: 笑顔は万国共通の言語です。あなたの笑顔は、相手の警戒心を解き、心を開いてくれます。
3. 相手の名前を覚える: 人は自分の名前が一番好きな音です。名前で呼びかけることは、相手との距離を一気に縮めます。
これらの黄金律は、人生の「勝ち筋」を一緒に歩んでくれる最高の仲間を見つけるための第一歩です。
「相手のレンズ」で世界を見る
相手にあなたの未来を語るとき、大切なのは「相手のレンズ」で世界を見ることです。「なぜこの人は、私の話に協力するメリットがあるのだろう?」という視点を持つことです。あなたの理想を語るだけでなく、それが相手にとってどのような「良いこと」をもたらすかを、明確に伝えることが重要です。
3. 理想の未来を「暗示」する言葉のテクニック
いよいよ、あなたの理想の人生脚本を言葉で描き出す具体的なテクニックです。NLPの「ミルトンモデル」という、言葉の持つ暗示的な力を活用し、相手の無意識に働きかける方法を学びましょう。これは、人をだますためのものではなく、ポジティブな未来を共有するための「魔法の言葉」です。
NLPの「ミルトンモデル」とは?
NLPには、「ミルトンモデル」と「メタモデル」という2つの言語パターンがあります。メタモデルが曖昧な言葉を具体化するのに対し、ミルトンモデルは意図的に曖昧な言葉を使います。
ミルトンモデルは、相手の意識的な抵抗を避け、無意識に直接語りかけることで、共感を促すことを目的としています。これは、言葉の持つリズムや抑揚、そして暗示的な表現を使って、相手に心地よい感覚を与え、あなたの話に耳を傾けやすくするためのテクニックです。
「ぼんやりとした言葉」が想像力を刺激する
ミルトンモデルでは、あえて「あなたは気づくかもしれません」「あなたは心地よく感じるでしょう」といった、ぼんやりとした言葉を使います。これにより、聞き手は無意識のうちに自分の体験や感情を当てはめ、あなたの言葉を「自分ごと」として受け入れやすくなります。
例えば、新しいプロジェクトについて語る際、「このプロジェクトが成功すれば、あなたはきっと大きな達成感を感じるでしょう」という言葉は、相手に具体的な成功のイメージを呼び起こさせます。
ポジティブな未来を「語る」具体的な方法
ミルトンモデルを使い、ポジティブな未来を語る実践的な方法をいくつかご紹介します。
- 未来形を使う: 「もし~できたら」ではなく、「~できるようになったら」と未来形で語る。
- 因果関係を暗示する: 「あなたがこの仕事に取り組めば、自然とチームの成果は上がるでしょう」のように、あなたが望む行動と、相手に起きる良い結果を結びつける。
- 仮定の言葉を使う: 「あなたが少し想像してみてください。このプロジェクトが成功したあとの、みんなの笑顔を…」のように、相手に想像力を働かせる。
4. 自分の「勝ち筋」を語り、現実を引き寄せる
私たちは、誰もが自分の人生という物語の「語り部」です。あなたが語る言葉は、あなたの未来を形作る力を持っています。
セルフイメージを書き換える「自己肯定の言葉」
今日から、自分自身に向けて、意識的にポジティブな言葉を使い始めましょう。
- 「私は成長し続ける人間だ」
- 「私はどんな困難も乗り越える力がある」
- 「私は自分の強みを活かして貢献できる」
これらの言葉を繰り返し語ることで、あなたの無意識の「人生脚本」は少しずつ上書きされていきます。
人生は「語られた物語」になる
私たちの人生は、私たちが語る物語によって決まります。「自分は不幸だ」と語れば、不幸な出来事が引き寄せられます。「自分は運がいい」と語れば、運の良い出来事に気づくようになります。あなたは今日から、あなたの人生を「勝利の物語」として語り始めることができます。
カーネギーの教えが語る「真の成功」
デール・カーネギーは、『人を動かす』を通じて、単なるテクニックではなく、真の人間的成長と幸福を教えています。それは、人を動かす前に、まず自分を動かすこと、そして、自分と周囲の人々を尊重し、真の信頼関係を築くことです。真の成功とは、あなたの「勝ち筋」を語ることで、周囲の人々も幸せにすることなのです。
推薦図書:『人を動かす』(デール・カーネギー)

まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、あなたの理想の人生脚本を現実のものとするための「言葉の力」についてお話ししました。
「できない自分」を語るのをやめ、「できる自分」を語り始めること。そして、その言葉で周囲を巻き込み、共感の輪を広げること。この小さな一歩が、あなたの人生の「勝ち筋」を現実のものとして引き寄せる大きな力となります。
次回の第5回では、人生の「勝ち筋」を歩み続けるために不可欠な「価値観」という羅針盤について解説します。どうぞお楽しみに。
お読みいただきありがとうございました。皆さんのキャリアと組織の成長にお役に立てれば幸いです。








