善くはたらくための考察

単なるビジネススキルではなく、働くことの本質を深考することが、真の組織成長に繋がると考えます。
ここでは、長年の実務経験と、ドラッカー理論、心理学の知見を融合させた考察を定期的に発信しています。

「頑張ることが大切だ」と誰もが一度は教えられたことがあるでしょう。努力を重ねることは確かに重要です。

しかし、それ以上に「行為そのものを楽しむ力」が、結果的に大きな成功や継続可能なキャリアを築く鍵となることをご存じでしょうか?

南極点到達を目指した探検レースにおけるアムンゼン隊の勝利を例に挙げながら、楽しむことがどれほど大きな力を生むかを考えてみましょう。この考え方は、日々の仕事やキャリア形成においても非常に重要です。

1. 南極点到達レース|アムンゼン隊とスコット隊の違い

1911年、南極点を初めて到達する探検隊を目指して、ロワール・アムンゼン率いるノルウェーチームと、ロバート・スコット率いるイギリスチームが競いました。

この歴史的なレースは、アムンゼン隊が圧倒的な勝利を収め、スコット隊が悲劇的な結末を迎えたことで有名です。この結果を分けたのは何だったのでしょうか?

1. アムンゼン隊のアプローチ

アムンゼン隊は、周到な準備と計画性、そして「楽しむこと」を重視しました。

たとえば、次のような点が挙げられます:

  • 計画の徹底:
    アムンゼンは、事前に綿密な準備を行い、探検ルートや必要な物資を徹底的に研究しました。
  • 楽しむ工夫:
    探検のプロセスを楽しむため、隊員たちと日常的な交流を大切にし、士気を高める工夫をしました。

2. スコット隊のアプローチ

一方、スコット隊はアムンゼン隊と異なり、次のような課題を抱えていました:

  • 準備不足:
    気象条件や物資管理の計画が甘く、予期せぬトラブルが多発しました。
  • ストレス環境:
    隊員間のコミュニケーションが乏しく、過酷な状況が士気を低下させました。

結果として、アムンゼン隊は探検そのものを「達成感と楽しみを伴う旅」に変えたのに対し、スコット隊は「苦行」に近い探検となり、最終的には全員が命を落とすという悲劇に見舞われました。

2. 頑張るだけでは得られない「楽しむ力」の重要性

探検レースからわかるのは、頑張るだけでは長期的な成功は難しいということです。

特にキャリアや仕事では、以下の理由から「楽しむ力」が重要です。

1. 継続の原動力になる

楽しむことができれば、たとえ困難な状況でもポジティブな気持ちで取り組むことができます。モチベーションが高まり、挑戦を続けやすくなります。

アムンゼン隊の隊員たちが過酷な探検を楽しんだように、楽しむ力は「継続の鍵」となります。

2. 創造性と柔軟性を生む

楽しみながら取り組む人は、ストレスを感じにくいため、頭が柔軟になります。結果として、新しいアイデアや解決策を生み出しやすくなります。

これにより、問題解決能力が向上し、周囲からの信頼も得られるようになります。

3. チームの士気を高める

職場では、楽しんで仕事をしている人がいるだけで、チーム全体の雰囲気が明るくなります。

ポジティブなエネルギーは周囲にも伝播し、結果として生産性や協力体制が向上します。

3. 楽しむ力を仕事に活かすための方法

1. 目標を小分けにして達成感を味わう

仕事を楽しむためには、大きな目標を小さなステップに分解し、それぞれの達成を喜ぶことが重要です。

たとえば、「年間目標」を「月間目標」に分け、それをクリアするたびに自分を褒めてあげることで、モチベーションを維持できます。

2. チームで楽しむ工夫をする

仕事を一人で抱え込まず、周囲と協力しながら進めることで楽しさが増します。

チームでのコミュニケーションを大切にし、成功を共有する習慣を作りましょう。

3. 新しい挑戦を積極的に楽しむ

新しいプロジェクトやスキル習得の機会が訪れたら、積極的に楽しむ姿勢を持ちましょう。

「自分にとっての成長のチャンス」と捉えることで、前向きな気持ちで取り組めます。

4. 楽しむ力を持つことがキャリアに与える影響

仕事を楽しむ力があれば、キャリア全体が充実し、成長を実感しやすくなります。

たとえば、楽しんで仕事に取り組むことで、次のようなメリットが得られます。

  • 周囲からの評価が高まる:
    ポジティブな姿勢が同僚や上司に好印象を与え、昇進やキャリアアップの機会が増えます。
  • ストレス耐性が向上する:
    楽しみながら働く人はストレスを感じにくく、心身の健康を保ちやすくなります。

本記事で取り上げた歴史的なレースの詳細は、【アムンセンとスコット/本多勝一】で深めることができます。

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