善くはたらくための考察

単なるビジネススキルではなく、働くことの本質を深考することが、真の組織成長に繋がると考えます。
ここでは、長年の実務経験と、ドラッカー理論、心理学の知見を融合させた考察を定期的に発信しています。

感情の波を乗りこなす!仕事のストレスを「成長の糧」に変える思考法

こんにちは、坂本です。皆さんのキャリアと組織の成長を応援しています。

連載『働く』を楽しむための「心のコンディション」マネジメント術、Day2です。

昨日の記事では、自分が「頑張りすぎ」の状態に陥っていないか、セルフチェックする方法をお伝えしました。

そして、そのチェックリストに多く当てはまった方が感じる共通の感情が、「仕事への憂鬱」や「慢性的なストレス」ではないでしょうか。

  • 「またあの上司と話すのか…」
  • 「この仕事、本当に間に合うだろうか…」
  • 「なぜ自分ばかりこんなに大変なんだ…」

仕事をしていると、イライラ、不安、焦り、怒りなど、様々な感情の波が押し寄せてきます。私たちは、こうしたネガティブな感情を「悪者」だと捉え、どうにかして排除しようとしがちです。

しかし、感情は、私たち自身が何に価値を置き、何に心を動かされているかを教えてくれる、大切なメッセージです。そして、ストレスは、私たちが成長するための「課題」を与えてくれているとも言えます。

今日の記事では、その感情の波を恐れるのではなく、どうすれば上手に「乗りこなし」、ストレスを「成長の糧」に変えることができるのか、具体的な思考法をお伝えしていきたいと思います。

なぜ、ネガティブな感情に振り回されてしまうのか?

なぜ私たちは、感情の波に翻弄され、心のコンディションを崩してしまうのでしょうか?

その原因は、感情の「正体」を理解しないまま、その感情を「コントロールしよう」としてしまうからです。

例えば、仕事で大きなミスをして、上司に厳しく𠮟られたとします。その時、あなたは「怒り」や「悲しみ」を感じるでしょう。この感情を「こんなに落ち込んでいる自分はダメだ」と否定したり、「怒ってはいけない」と抑え込もうとしたりすると、感情は行き場を失い、さらに心を圧迫してしまいます。

しかし、その感情の正体は、

  • 「一生懸命やったのに、認めてもらえなかった」という悲しさ。
  • 「もっと良い方法があったはずなのに、気づけなかった」という悔しさ。

これらは、決してネガティブな感情ではありません。それは、あなたが「仕事に対して真剣に向き合っていた証」であり、「もっと成長したい」という強い想いから生まれるものです。

私たちは、感情そのものをコントロールしようとするのではなく、まず「その感情の裏にある、本当の想い」に気づくことが大切なのです。

ストレスを「成長の糧」に変える3つの思考法

感情の正体に気づくことができれば、次にやるべきことは、その感情を「成長の糧」に変えることです。

ここでは、実践的な3つの思考法をお伝えします。

1. 感情に「なぜ?」と問いかける

イライラや不安を感じた時、まずはその感情を否定せずに受け止め、自分にこう問いかけてみましょう。

「私は、なぜ今こんなにイライラしているんだろう?」

  • 例: 上司の指示が曖昧でイライラする
    → 「なぜ?」 → 「曖昧な指示のせいで、何度もやり直しになって効率が悪いからだ」
    → 成長の糧: 「どうすれば、曖昧な指示でもスムーズに仕事を進められるだろう?」と、コミュニケーションの工夫や、質問の仕方を考えるきっかけになる。
  • 例: 同僚の仕事のやり方が許せない
    → 「なぜ?」 → 「自分はもっと丁寧に進めているのに、あの人は雑だからだ」
    → 成長の糧: 「あの人のやり方の良い点はないか?」「自分はなぜ、そこまで完璧を求めるのか?」と、視野を広げたり、自己の価値観を客観視するきっかけになる。

感情の裏側にある「なぜ?」を掘り下げることで、あなたは自身の課題や、新たな学びのヒントを見つけることができます。

2. 感情を「言葉」で表現する

感情を「言葉」にすることで、私たちはその感情を客観的に見つめることができます。

  • 実践のヒント:
    • 日記に書く: その日感じたイライラや不安を、紙に書き出してみる。「今日、〇〇さんに言われた一言で、私はこんな風に感じた」と、事実と感情を分けて記述する。
    • 信頼できる人に話す: 家族や友人に「今日、こんなことがあってね…」と話を聞いてもらう。ただ話すだけでも、感情は整理され、心の負荷が軽くなります。

感情を内に溜め込まず、外に出すことで、心のコップから溢れそうになっていた水が、少しずつ減っていきます。

3. 「視点の切り替え」を意識する

私たちは、一つの物事を一つの視点からしか見ていないことが多々あります。

別の視点から物事を見ることで、感情の波を静めることができるかもしれません。

  • 例: 「上司が自分の意見を聞いてくれない」と怒りを感じる
    → 視点の切り替え: 「上司は、もしかしたら他の部署との兼ね合いで、私には見えない全体像を考えているのかもしれない」と想像してみる。
    → 成長の糧: 「今度からは、自分の意見だけでなく、上司の立場や全体像を考慮した提案をしてみよう」と、より広い視野で仕事に取り組むきっかけになる。

まとめ:感情は、あなたに「気づき」を与える贈り物

今回は、仕事のストレスや感情の波を「成長の糧」に変える思考法について解説しました。

  • ネガティブな感情は「悪者」ではなく、あなたが何に真剣かを示す大切なメッセージ。
  • 感情そのものをコントロールしようとせず、その裏にある「本当の想い」に気づくことが大切。
  • 感情に「なぜ?」と問いかけ、言葉で表現し、視点を切り替えることで、ストレスを成長の糧に変えられる。

感情は、あなたに「気づき」を与える贈り物です。

その気づきを無視せず、丁寧に紐解いていくことで、あなたは心の波に翻弄されることなく、キャリアという大海原を力強く進んでいけるはずです。

明日も、働く「心」のコンディションを整える旅は続きます。Day3は、「「自信がない」を卒業する!小さな成功体験を積み重ねる行動メソッド」をテーマにお届けします。お楽しみに!

お読みいただきありがとうございました。皆さんのキャリアと組織の成長にお役に立てれば幸いです。

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